約80%の人は無症状。でも放置すると危険な病気「クラミジア感染症」

近年,患者数が世界的に増加している性感染症クラミジア感染症」。その恐ろしさは,気づかない間に感染が進んでいくということです。今回はクラミジア感染症とはどのような病気なのかをご紹介いたします。

気づかない間に感染が進んでいくクラミジア感染症

女性の間では約80%,男性の間では約50~60%の人が無症状のまま経過していく病気,性器クラミジア感染症

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感染から1~3週間で自覚症状が出てきますが,放置していくと様々な病気につながっていきます。

性器クラミジア感染症になった女性のうち,
1372144678_12-em-check.png 約80%の人は無症状
1372144678_12-em-check.png 約40%の人は骨盤内に感染が進む
そのうち,
1372144678_12-em-check.png 約20%の人は不妊症になる
1372144678_12-em-check.png 約15~20%の人は下腹部の慢性痛が発生
1372144678_12-em-check.png 約5~10%の人は子宮外妊娠を起こす

さらに男性の場合は,
1372144678_12-em-check.png 約50~60%の人はほとんど自覚症状がなく,感染したことに気がつかない
1372144678_12-em-check.png エイズに感染する危険性が3~5倍も高くなる

といわれています。

では,クラミジア感染症とはいったいどのような病気なのでしょうか。

クラミジア感染症とは

現在,世界中で感染者が急増している「クラミジア・トラコマティス」という病原体。この病原体は性行為により性器粘膜で感染を起こします。

クラミジア・トラコマティスは,目の粘膜に感染するとトラコーマという結膜炎を起こしたり,妊娠時に感染すると乳児の呼吸器に感染して肺炎(クラミジア肺炎)を起こしたりします。

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早期に治療しないと,不妊症,子宮外妊娠,流産の原因となります。また,エイズに感染しやすくなるとも言われています。

患者数は2.7倍に増加。日本だけではなく世界各地で大流行

性器クラミジア感染症は世界各地で大流行しており,「世界で最も患者数が多い性感染症」といわれています。

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日本でも感染は広がっており,厚生労働省の調査によると,1998年から3年間で患者数が2.7倍に増えました。女性では85万人,男性では15万人に感染していると報告されています。

患者数は男性よりも女性に多い

クラミジア感染症は女性に患者が多く,15~19歳の一般女性では約15~20人に1人がクラミジア・トラコマティスに感染していると推定されています。

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さらに,産婦人科に受診した女性の10人に1人の割合でクラミジア・トラコマティスに感染していたという報告もあります。

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これらの女性の多くはクラミジアに感染していることを知らず,別の病気の検査や治療で産婦人科を受診していました。

痛みのない方法で検査は簡単にできます

無症状のまま放置してしまいがちなクラミジア感染症は,日本でも感染者が急増しています。医療施設でチェックしてもらうことが大切です。泌尿器科や産婦人科の専門医で,検査をしましょう。

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なにか性器の違和感を覚えたら,すぐに泌尿器科か産婦人科を受診しましょう。全く痛くない検査方法があり,的確に診断できます。

神楽岡泌尿器科でも検査を行っておりますので,お気軽にお問い合わせください。

次回はクラミジア感染症の治療・予防方法についてご紹介します。

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tag : 感染症

泌尿器科で最も頻度の高い病気,尿路結石症

今回は,泌尿器科で最も頻度の高い病気である「尿路結石症」についてご紹介していきます。

痛みなどのつらい症状を伴う尿路結石症。まずはこの病気の特徴を理解し,さらに治療法や予防法について学んでいきましょう。

1.30~50代の男性は注意!発病頻度は最高,しかも再発しやすい尿路結石症

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尿路結石症とは,腎臓でできた結石が尿路につまって尿の流れが悪くなる病気です。

泌尿器科で最も頻度の高い病気で,特に30~50歳代の男性に多くみられます。典型的な症状は激しい疼痛血尿です。

再発しやすい病気ですから,治療後も水分補給を欠かさずに,バランスのよい食事規則正しい食生活を続けることが大切です。

2.尿路結石症とは

尿路結石症は,腎臓でできた結石が尿路(下図参照)のどこかにつまって,尿の流れが悪くなる病気です。結石ができた場所によって,腎結石,尿管結石,膀胱結石,尿道結石に分けられます。

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(クリックで拡大)

3.症状は結石のできる場所によって異なります

尿路結石症の症状は結石がどこにできるかによって異なってきます。それぞれについて見ていきましょう。

腎結石

(1)腹部,側腹部の疼痛
(2)血尿
(3)尿路感染
(4)無症状のこともある

尿管結石

(1)疝痛発作:背中からわき腹にかけて刺すような激痛。夜間や早朝に起きることが多く,3~4時間続く。吐き気・嘔吐,冷や汗などを伴うことも
(2)血尿

膀胱結石,尿道結石

(1)排尿時痛,頻尿,残尿感
(2)排尿困難
(3)血尿

4.病院での治療はまず,痛みをとることから始めます

治療は,まず痛みをとり,保存的治療または外科的治療により結石を排出させます。

治療の流れ

痛みの除去 → 結石の排出(保存的治療 or 外科的治療)

痛みの除去

(1)非ステロイド性抗炎症薬(坐薬)※アスピリン喘息の人には禁忌
(2)非麻薬性鎮痛薬
(3)鎮痛鎮痙剤

結石の排出①:保存的治療(結石が5mm以下の場合)

直径5mm以下の結石は,自然排石する可能性が高いので,水分を多量に摂取して,3~4ヶ月経過観察します。薬物療法を行う場合もあります。

結石の排出②:外科的治療(結石が10mm以上の場合)

(1)対外的衝撃波結石破砕術(ESWL):最も体に負担が少ない外科療法で,直径10mm以上の場合,第一選択の手術法です
(2)内視鏡手術:ESWLでは不十分な場合,内視鏡手術を行います。

5.必須!再発の多い尿路結石症の再発防止方法

尿路結石症は非常に再発しやすい病気です。一度でもかかったことのある方は以下のことに気をつけてください。

(1)1日2L以上の水分補給
(2)定期的な検診
(3)バランスよく,規則正しい食生活

以下より,(3)の食生活について詳しく説明します。

再発防止のために気をつけるべき7つの食習慣

(1)野菜・海藻をたっぷり採りましょう
(2)塩分,糖分は控えめに
(3)寝る前の食事は禁物 (4)コレステロールを多く含む食品は控えめに
(5)アルコールは控えめに
(6)適度なカルシウムを取りましょう:1日600~800mg
(7)シュウ酸を過剰に摂らない:ほうれん草,タケノコ,チョコレート,紅茶など

6.最後に

いかがでしたか?尿路結石症の症状は怖いものですが,治療法や再発防止法もちゃんとあるんです。

何よりも大事なのは早期発見・早期治療。少しでも「おかしいな?」と思うことがあれば,医療機関にご相談してみてください。神楽岡泌尿器科でも受診できますので,お気軽にお越し下さい。

過活動膀胱の治療と予防

様々な原因で膀胱が過敏な状態になる過活動膀胱。今回は,過活動膀胱の症状,治療方法,日常生活での留意点についてご紹介します。

1.やってみましょう:過活動膀胱チェックリスト

以下の症状がいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

1372144678_12-em-check.png 尿意切迫感:急にオシッコに行きたくなっても我慢できない
1372144678_12-em-check.png 頻尿:トイレに行く回数が増える
1372144678_12-em-check.png 尿失禁:オシッコを漏らす

この3つは過活動膀胱の三大症状です。また,これらの症状の他に尿が出にくい場合は,前立腺肥大症などの病気が合併している場合があります。気になる場合は医療機関にご相談ください。

2.過活動膀胱は薬による治療が効果的です

病院で過活動膀胱を治療する際には,薬が用いられます。

薬による治療

効果的なのは抗コリン薬という薬です。これは,膀胱が勝手に収縮するのを抑える薬です。副作用としては口が渇いたり,便秘をしたりすることがあります。また尿が出にくくなることもあります。

お薬を服用する際の3つの注意点

(1)お薬は先生の指示通りに服薬しましょう
(2)症状がなくなっても,自己判断で服薬を止めないでください
(3)他の医療機関で処方されているお薬や市販薬を服薬している場合は,先生に伝えてください

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3.過活動膀胱の疑われる方は次の5つに気をつけましょう

薬による治療だけではなく,日常生活の中でも過活動膀胱を予防・改善する方法はあります。すぐにできることですので,早速実践してみてください。

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(1)早めにトイレに行きましょう(膀胱訓練の時以外)
(2)外出時はトイレの場所を確認しておきましょう
(3)便秘・太りすぎに注意しましょう:便秘や肥満は膀胱を圧迫し,尿道を締める筋肉が緩みます
(4)寒い場所は避け,からだを冷やさないようにしましょう
(5)水分摂取はバランスが大切です。水分はきちんと取りましょう

4.こんな症状がある場合は医療機関にご相談ください

血尿や膀胱痛がある場合

なんらかの基礎疾患(膀胱がん,膀胱結石,間質性膀胱炎など)が隠れていることがあります。

その痛み,間接性膀胱炎かもしれません。

頻尿,尿意切迫感,膀胱痛など,膀胱の病気にはよく見られる症状。これらの症状を主症状とする病気のひとつに「間質性膀胱炎があります。ずっと治療を続けているのにこれらの症状が改善されない場合,間質性膀胱炎を疑ってみましょう。

今回は,特に中高年の女性に多く発症する間質性膀胱炎の症状や予防策,まぎらわしい病気についてご紹介していきます。

1.やってみましょう:間質性膀胱炎チェックリスト

間質性膀胱炎には次のような症状がみられます。当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

1372144678_12-em-check.png 頻尿:昼夜を問わず,何度もトイレに行きます
1372144678_12-em-check.png 尿意切迫感:トイレが我慢できなくなります。
1372144678_12-em-check.png 蓄尿時の膀胱痛(不快感):おしっこが溜まってくると不快感や痛みが強くなり,排尿すると軽くなります。膀胱や尿道だけでなく,その周りや下腹部,腰,大腿部まで痛むこともあります。
1372144678_12-em-check.png その他の症状:残尿感や下腹部がすっきりしない感じ(圧迫感)がすることもあります。

2.こういう時に,こういう場所が痛みます

間質性膀胱炎になると,膀胱痛などの症状が出ることもあります。

こういうときに痛みます

痛みがおこるタイミングは,(1)溜まった時,(2)冷えた時,(3)排尿後,が多く,排尿時や生理前などに痛むこともあります。

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こういう場所が痛みます

痛みが起こる場所は,(1)膀胱,(2)尿道,(3)膣,が多く,下腹部や腰,会陰などが痛むことがあります。

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出典:本間之夫『排尿障害プラクティス』12(1):15-22,2004.

3.間質性膀胱炎にならないために気をつけるたった4つのこと

間質性膀胱炎の様々な症状をご紹介してきました。「膀胱炎になりたくない!」「なんかそれっぽいけど何とかしたい!」。そのような方のために,間質性膀胱炎の予防方法をご紹介します。

(1)香辛料,酸っぱいモノを控えましょう:わさび,唐辛子,コショウ,柑橘類,トマト,梅干しなど
(2)水分をたっぷり補給しましょう:アルコール,カフェインは控えめに
(3)下半身を冷やさないようにしましょう:膝掛けや厚い靴下など
(4)ストレスをためないようにしましょう

4.注意!似ているけど違う,間質性膀胱炎とまぎらわしい病気

間質性膀胱炎の主な症状は,他の泌尿器疾患にもよく見られる症状です。まぎらわしい病気をいくつかご紹介していきます。これらはいずれも,頻尿,尿意切迫感,排尿痛など,間質性膀胱炎とよく似た症状が見られます。

細菌性膀胱炎

最もまぎらわしい病気は細菌性膀胱炎です。これは大腸菌などの細菌が膀胱内で繁殖し,膀胱粘膜に炎症を起こす病気です。女性に多く,再発しやすい病気です。
細菌性膀胱炎は抗菌薬で治療できますが,間質性膀胱炎には抗菌薬は効きません。したがって,細菌性膀胱炎に何度もかかったことがあり,抗菌薬を服用しても効かない場合や骨盤の手術をしたことがある場合には間質性膀胱炎が疑われます。

過活動膀胱

次に疑われるのが,頻尿・尿意切迫感を主症状とする過活動膀胱です。抗コリン薬を服用しても効かない場合には,間質性膀胱炎が疑われます。

神経性頻尿

精神的に不安定な状態や緊張が続くことによって,頻尿症状を起こす病気です。成人では女性に多く,小児では男児に多いといわれています。

慢性前立腺炎

前立腺の周りに鈍い痛みや不快感を感じる病気です。非細菌性慢性前立腺炎は間質性膀胱炎との関連性が疑われています。

膀胱や下部尿管の結石

腎臓でできた結石が尿路につまって尿の流れが悪くなる病気で30~50年代の男性に多くみられます。典型的な症状や血尿,排尿痛,頻尿,残尿感です。

tag : 膀胱炎 膀胱 頻尿

尿にトラブル?それは前立腺肥大症かもしれません

男性に特有の病気,前立腺肥大症。今回は前立腺肥大症の症状,予防方法,治療方法についてご紹介します。

次の項目が当てはまる方は前立腺肥大症かもしれません

前立腺肥大症は次のような症状がみられます。当てはまる方は,早めに病院へ相談することをお勧めします。

1372144678_12-em-check.png おしっこをした後もまだ残っている感じがする
1372144678_12-em-check.png おしっこをした後,2時間以内にもう一度トイレに行く
1372144678_12-em-check.png 途中でおしっこが途切れる
1372144678_12-em-check.png おしっこを我慢するのがつらい
1372144678_12-em-check.png おしっこの勢いが弱くなった
1372144678_12-em-check.png お腹に力を入れないと排尿できない
1372144678_12-em-check.png 夜中に何度もトイレに起きる

日常生活に気をつけるだけで前立腺肥大症は防げる

どんな病気も日常生活での心がけで防ぐことはできます。前立腺肥大症も例外ではありません。前立腺肥大症を防ぐために,次の6つのことに気をつけましょう。130701_02.png

(1)お酒を飲み過ぎないようにしましょう
(2)刺激物(唐辛子,わさび,香辛料など)を食べ過ぎないようにしましょう
(3)適度に水分を補給しましょう(※ただし,寝る前に水分を摂り過ぎない)
(4)便秘をしないようにしましょう。
(5)トイレを我慢しないようにしましょう
(6)からだを冷やさず,ゆっくり入浴しましょう。

治療法の中心はお薬です

「前立腺肥大症かも知れない…でも病院ではどんなことをするのか心配…」。そんなふうに思っていませんか?
前立腺肥大症の治療は薬物療法を中心に行います。ですが,症状が進行した場合には外科的治療を行います。悪化すると尿閉(おしっこが出なくなる)を起こすことがありますので,早めに治療することが大切です。

主に使われているお薬は2種類あります

前立腺肥大症の治療でよく使われているお薬は次の2つです。

(1)α1遮断薬
過剰に収縮した前立腺や尿道の筋肉の緊張を緩める薬です。

(2)抗男性ホルモン剤
前立腺は男性ホルモンによって肥大することから,男性ホルモンの働きを抑え,前立腺を縮小させる薬です。

[用語解説]前立腺肥大症130701_term.png
前立腺は,尿道の周りを囲む男性に特有の臓器です。前立腺肥大症は,加齢とともに肥大した前立腺が尿道を圧迫し,排尿障害を起こす病気です。進行すると排尿困難や残尿をきたすこともあります。
食生活の欧米化とともに患者数が急増しており,2002年の患者調査では約40万人の男性が前立腺肥大症に罹っているといわれています。
前立腺肥大症は適切な治療を受けることで改善します。早めに先生に相談しましょう。
プロフィール

kaguuro

Author:kaguuro
神楽岡泌尿器科
http://www.kagu-uro.or.jp/


お問い合わせはおメール・お電話にてお受けしております。簡単に症状のなどのお問い合わせもいただけます。お気軽にお問合せください。

メール:kaguuro@gmail.com
電話:0166-60-8580
(営業日時をご確認ください)

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